Velvet Velvet Demos - written and performed by Masahiro Naoe
Carnation
ファイル形式:【 Apple Lossless
】 【 FLAC 】 【 MP3 】『Velvet Velvet』の曲をすべてHome Demoで並べるという企画、こういうのは大好きだ。
そもそも、Home Demoというのは自宅録音のデモ・テープのこと。だからここではたったひとりでアレンジしたり演奏したり歌ったりしてるわけで、本盤との聴き比べはかなり面白いはず。
最初から歌詞があった曲は「さみだれ」と「Annie」と「ジェイソン」くらいで、そのほとんどのデモの歌は途中までは「ラララ」だったんだけど、今回はそういう曲も(うんと苦労してようやく)歌詞ができた時には「いつかデモが役にたつように」と、練習もかねて Home Demoのマルチ・ファイルに歌って録音、Home Demoを当時ある程度のかたちにして完成させていた(ここでの「Velvet Velvet」の歌のいくつかのパーツは本番にも移植されている)。だからこういうレアなかたちでアルバムとしての発表も可能になったのだ。
大抵の曲がこのHome Demoのオリジナル・テンポをいかしているし、演奏でもHome Demoからいくつか移植してレコーディングに挑んだものもある(「Velvet Velvet」のギターや「For Your Love」の逆回転など多数)。テレコで一発みたいな昔のデモ・テープのデモたる魅力も捨てがたいが、自宅とスタジオでの作業が最初から最後まで一体となるこのデジタル・データの合理性は嫌いじゃない。初期の発想が薄れずにそのまま盤に残すことができるというのが一番面白いところだ。
ここでの演奏はぼくの完全な一人マルチ・レコーディング。ドラム音源のループを切り貼りしたり、ベースを弾いたり、キーボードを弾いたり。先の言葉を繰り返すが、ここにあるのは発想に一番近い音、自己流のプレイでもその熱さには自信はある。
つまり、この熱血Home Demoのアイデアを聴いたメンバーやミュージシャン、スタッフが一体となって音を洗練させ、さらなるあの『Velvet Velvet』を作り上げたわけだ。
その両者の関係図をあからさまにここまで深くお楽しみいただけることになったこと、これは素直に喜ばしい。どうかいろいろと想像を広げてこの制作現場の生々しい記録、その臨場感をお楽しみください。
直枝政広(カーネーション)
